「この会社、実際のところどうなんだろう?」
ネットで何かを調べているとき、ふとそんなふうに手が止まることがありますよね。
私も今回、まさにそうでした。
「ナレッジアーツ」と検索すると、「口コミ」「評判」と並んで「詐欺」という言葉が出てきます。
一方で、株式会社ナレッジアーツを謄本まで確認して調べた記事を読むと、登記も料金も退会方法もきちんと公開されている、普通の会社だという結論になっていました。
「え、どっちなの?」
こういうのは、外から見ているだけでは結局わかりません。
だから、代表の岡部遼太郎さんに、直接聞いてみることにしました。
ナレッジアーツの口コミと評判~インタビューのきっかけ
本記事のきっかけは、こちらの記事です。

この記事では、株式会社ナレッジアーツについて、国税庁の法人番号公表サイト、謄本、公式サイト、特定商取引法に基づく表記を突き合わせて、会社名・所在地・代表者がすべて一致していることが確認されていました。
そのうえで、「詐欺」と書かれる理由は「売り方」にあるのではないか、と締めくくられています。
では、その「売り方」をしている本人は、どう考えているのか。
ここが一番知りたいところでした。
株式会社ナレッジアーツとは
株式会社ナレッジアーツは、大人のためのオンライン絵画教室「Next Art College」を運営する会社です。
令和8年9月時点で22講座・663本の授業があり、アクリル画、デッサン、パステル画、テンペラ画、デジタルイラスト、3DCGといった技法から、作品の発信や販売、展覧会まで学べます。
株式会社ナレッジアーツの会社概要
- 会社名:株式会社ナレッジアーツ
- 代表者:岡部遼太郎
- 設立:令和3年3月3日
- 所在地:東京都千代田区九段南一丁目5番6号 りそな九段ビル5F KSフロア
- 資本金:150万円
- 事業内容:オンライン絵画教室「Next Art College」の運営、作品発信支援サービス「Magnel」の開発・運営、子供アート教室「enico」の運営(2026年冬開校予定)
では、以下は、株式会社ナレッジアーツの代表、岡部遼太郎さんへのインタビューです。
なお、ご多忙のため、質問にはメールでお答えいただき、その内容を対話の形にまとめています。
株式会社ナレッジアーツの代表 岡部遼太郎さんのインタビュー
私:本日はよろしくお願いします。さっそくですが、株式会社ナレッジアーツを設立されたのは令和3年ですよね。どういう経緯だったのでしょうか。
岡部さん:会社を作ったのは令和3年3月3日です。僕は美大受験で5浪していて、卒業してからも長いあいだ絵の仕事がなく、アルバイトをしながら描いていました。持ち込みをしたり、販売の方法を勉強したりを続けるうちに、ウェブを使った作品販売と、絵画教室の運営ができるようになったんです。ブログのアクセスは、多い月で月間19万になりましたし、ネットでの作品販売では1週間で12枚売れたこともあります。そのうえで、大人のためのオンライン絵画教室を運営するために、会社を立ち上げました。
私:5浪されて、卒業後もしばらくはアルバイトをしながら……。いきなり会社を作ったのではなく、ご自身で作品を売れるようになってから会社にされたんですね。順番が逆じゃないところに、まず安心しました。
私:その教室、Next Art Collegeですが、どういう方に向けた教室なんですか。
岡部さん:絵を描く大人のための、月額制のオンライン絵画教室です。アクリル画、デッサン、色彩、パステル、テンペラ、デジタルイラスト、3DCGなどの技法を学べます。デッサンも絵の具も触ったことがない方を想定して、鉛筆の削り方や画材の揃え方から教えています。描けるようになった方には、次のステップとして作品の発信の方法をお伝えしたり、展覧会で発表する機会を作ったりしています。
私:鉛筆の削り方からですか。それは初心者にはありがたいですね。ただ、発信や展覧会まであるとなると、「絵画教室なのに、なぜそこまで?」と思う方もいそうです。
岡部さん:教室の中心は、あくまで絵の技法です。発信や展覧会は、描けるようになった方の次のステップとして用意しています。描けるようになると、次に「作品をどう人に見てもらうか」で止まる方が多いんです。僕自身、美大を出ても長く絵の仕事がありませんでした。状況が変わったのは、ブログで発信して、ウェブで作品を売って、絵画教室を開いてからです。
私:ご自身が一番困ったところを、そのまま講座にしている、ということなんですね。
岡部さん:そうですね。多摩美術大学の在学中から、仲間とTAMAKOBOというチームで壁画の制作を仕事として受けていたんですが、そこで、聞き取りや提案、段取りまで含めて初めて仕事になる、とわかったんです。それが、受講生に発信や仕事の受け方をお伝えするときの元になっています。
私:絵が上手いだけでは仕事にならない、というのは、絵に限らずどの仕事にも通じる話ですね。
私:講座の数も多いですよね。22講座・663本と伺いました。
岡部さん:令和8年9月時点で22講座・663本です。内訳は、アート技法編が11講座・314本、アートとお金・活動編が11講座・349本です。毎週新しい授業を配信しているので、本数は少しずつ増えています。パステル画やテンペラ画、CG制作などは、分野ごとの専門の講師が担当しています。
私:技法編とお金・活動編が、ほぼ半々なんですね。663本という数字より、この配分のほうが教室の考え方がよく出ている気がします。その専門の講師の方々は、どうやって選んでいるんですか。
岡部さん:僕の教室の生徒さんや、これまで一緒に仕事をしてきた方から選んでいます。パステル画は国枝さん、テンペラ画は服部さん、CG制作(Unreal Engine)とモチーフ描写はKAZUAKIさん、技法マスター講座と画廊展示は黒沼さん、デジタルイラストと絵画教室の運営は平郡さんが担当しています。
私:顔の見える方ばかりなんですね。オンラインの教室だと、受講生とのやり取りが気になります。動画を見て終わり、ではないんですよね?
岡部さん:定期的にZoomで生放送の授業を開いています。描いていてわからないことは、授業サイトの質問箱から講師に直接聞けますし、作品の講評も受け付けています。オンラインの教室ですが、受講生の懇親会など、集まる機会もあります。
私:質問箱で講師に直接、というのは大きいですね。一人で描いていると、どこで間違えているのかが一番わからないので。
私:気になるお金の話も聞かせてください。受講料は月額9,800円(税込)ですよね。
岡部さん:はい、月額9,800円(税込)で、ほかにかかるのは決済手数料だけです。一般的な絵画教室の価格に合わせて、学びやすい金額にしています。そのうえで、普通の絵画教室にはない、作品を発表する機会や発信の方法を学べるようにしています。
私:ネット上の記事には「数万円から十数万円の有料プログラムに誘導される」と書かれていたのですが、実際は月額9,800円で、ほかは決済手数料だけ、ということですね。ここははっきりさせておきたかったので、聞けてよかったです。
私:もう一つ、口コミや評判で気にする人が多いのが、やめるときのことです。退会はどういう手続きですか。
岡部さん:次回の課金日の5日前までに、お名前と登録メールアドレスを書いて、info@okabeart.com にメールをお送りください。こちらから退会フォームをお送りして、フォームを送信していただくと退会の手続きが完了し、その月で終了します。
私:メールを送って、届いたフォームを送れば終わり。特商法表記に書いてあることと同じですね。「やめさせてもらえない」という心配は、少なくとも手続きの上ではなさそうです。
私:ネットで「詐欺」と書かれている記事は、どれも「無料講座」のことを話題にしています。無料講座では、何が学べるんですか。
岡部さん:アクリル画の描き方を解説する講座と、絵描きのための作品発信講座などを、メールでお届けしています。登録すると、電子書籍2冊とビデオ講座「アクリル画技法無料講座」を受け取れます。アクリル画の講座では、絵の具の選び方、細密に描けるキャンバスの作り方、グラデーション、下絵の転写、筆の選び方、透明色の使い方などを扱っています。
私:思っていたより、ずっと具体的ですね。「無料講座では本質的なことは教えない」という書き方をしている記事もありましたが、キャンバスの作り方や透明色の使い方は、描く人にとってはまさに本題だと思います。
私:無料講座から有料の教室へは、どういうふうに案内しているんですか。
岡部さん:無料講座をお読みの方のうち、もっと体系的に絵を学びたい方に、Next Art Collegeをご案内しています。無料講座だけで終えていただいても構いません。案内はメールで、期間を区切ったキャンペーンの形で出すことが多いです。
私:無料講座だけで終えてもいい。ここは、はっきり言っていただけると読む側も安心できますね。
私:これまで延べ300名以上が受講したそうですが、どんな方が多いですか。
岡部さん:年齢も性別も職業も、絵の経験もさまざまで、未経験から始める方もいます。絵画のほかに、書家、カラーセラピスト、似顔絵作家、立体作品やデジタルで制作する方もいます。家事や育児の合間に制作している方や、別の仕事を持ちながら描いている方からの声が多いですね。
私:絵画教室というと、絵の上手な人が集まるイメージがありましたが、書家やカラーセラピストの方まで。思っていたより幅が広いです。印象に残っている受講生の方はいますか。
岡部さん:三重県津市で画家と絵画教室の講師をしている伊藤亜優子さんは、ホームページを作り直してブログを書きためて、検索から問い合わせが入るようになりました。生徒さんが40人を超えて、月の売上が20万円を超え、その後、生徒さんは50人を超えて、収入も月30万円を超えたと報告をいただいています。画家で料理人の亀山純一さんは、F3号の原画を13万5,000円で販売しました。似顔絵作家の阿野絵里子さんは、コロナで対面の似顔絵教室を閉じたあと、動画の撮影から生徒さんとのやり取りまで準備して、オンライン教室を始めました。ただ、これは個人の実績で、成果を保証するものではありません。
私:お名前を出して紹介できる方がこれだけいる、というのは、それだけで一つの答えのような気がします。最後に「保証するものではない」と添えるところも、正直だなと思いました。
私:反対に、成果が出なかった方には、共通点はありますか。
岡部さん:受講するだけで成果が出ると考えている方は、成果が出にくいです。新しい方法が話題になるたびに乗り換えて、ひとつの方法を続けられない方も多いですね。行動を始めるまでに時間がかかる方もそうです。伊藤さんも「反省点はもっと早く実行していればよかった」と話しています。作品を完璧にしてから発信しようとすると、時間がかかります。僕自身もそう考えていて、最初に作品が売れるまで10年かかりました。
私:ご自身が10年かかった、というのは説得力がありますね。「誰でもすぐに稼げる」と書かれていた記事とは、ずいぶん違う話です。
私:受講生と一緒に開いている展覧会についても教えてください。
岡部さん:東京の池袋や、グランドニッコー東京 台場などを会場にしています。出品者から展示料をいただかない企画展として開いています。1回の展覧会で受講生の作品を100万円以上販売したこともありますし、10万円を超える原画が売れた受講生もいます。アートオークションの企画も立ち上げて、作品の販売までつなげています。
私:展示料を取らない企画展、というのは驚きました。展示の場を作るのにお金がかかるのは、絵の世界では当たり前だと聞いたことがあるので。発表の場だけでなく、受講生に仕事を回す取り組みもされていると聞きました。
岡部さん:地方とアートを結び付ける仕事として、観光庁の予算による仕事を受注して、手を挙げた受講生にお渡ししたこともあります。ワーケーションをしながら絵を描く仕事や、海外向けのインバウンドの企画、地域に密着した絵の仕事なども扱っています。受講生には書家やカラーセラピスト、似顔絵作家の方もいるので、イベントの仕事も作ってお渡ししています。
私:教えるだけでなく、仕事まで回している。絵画教室というより、絵描きの事務所に近い印象を受けました。
私:少し堅い話になりますが、特定商取引法に基づく表記や返品の条件は、どう決めていますか。
岡部さん:一般的な会社と同じ基準で決めています。公式サイトに特定商取引法に基づく表記を載せていて、事業者名・住所・代表者・連絡先・支払方法・解約方法・引き渡し方法を記載しています。授業はデジタルコンテンツなので、お申し込み後の返品はお受けしていません。その代わり月額制にしています。表示した成果には個人差があり、利益や効果を保証するものではないことも明記しています。
私:返品できない代わりに月額制。やめたいと思ったら、翌月分はかからない。筋の通った作りだと思います。
私:Magnelという発信のサービスも作られていますよね。
岡部さん:教室で受講生を支援するなかで、描けるようになった方が次につまずきやすいのは「発信」だとわかってきました。サーバーやドメインの準備、記事の題材探し、作品写真の掲載、SNSの運用、決済の設定などです。一つひとつは調べればわかることでも、やることが多いと手が止まってしまいます。本業は制作なので、発信に時間を取られるほど描く時間が減ります。そこで、サイトとSNSの分析、記事と画像の作成、ホームページや販売ページの構築、決済とメルマガ、進捗管理を1つにまとめました。
私:「発信に時間を取られるほど描く時間が減る」。ここ、絵を描く人なら誰でも頷くところですね。
私:所沢で子供のアート教室も始められるそうですね。
岡部さん:大人の教室で見てきたのは、「絵が好きだったのに、どこかで描くのをやめてしまった」という方の多さです。多くの方に、子どもの頃に「上手い・下手」で評価された経験が残っていました。enicoでは、正解のない3時間の中で、自分で考えてつくる時間を子どもたちに残したいと考えています。所沢教室は2026年冬にオープン予定です。
私:大人の教室で見てきたことが、子供の教室につながっているんですね。
私:教室の運営で、いちばん大事にしていることは何ですか。
岡部さん:結果を出すのは本人の積み重ねです。講座は、その方法と相談相手を提供するものです。教える内容は、僕が実際に作品を販売し、教室を運営してきた経験から作っています。
私:これからの教室については、どう考えていますか。
岡部さん:毎週新しい授業を配信していて、講座は今後も増やしていきます。展覧会や企業とのコラボなど、受講生が作品を発表し、仕事を受けられる場も増やしていきます。作品を作る時間を発信のために削らなくてよいように、Magnelの改良も続けます。
私:最後に、入会を迷っている方に伝えたいことをお願いします。
岡部さん:まず無料の講座で授業の進め方をご覧いただいて、そのうえでNext Art Collegeへの入会をご検討ください。月額制なので、続けるかどうかを毎月ご自身で決められます。向いているのは、制作を続ける意思があって、作品づくりやホームページに毎週少しずつ時間を使える方です。受講するだけで成果が出ると考えている方には向きません。聞いておきたいことがあれば、info@okabeart.com へどうぞ。僕が目を通します。
私:「向いていない人」をはっきり言う代表は、そう多くないと思います。本日はありがとうございました。
編集後記
正直に言うと、インタビューの前は、「詐欺」と検索される会社の代表がどんなふうに答えるのか、少し構えていました。
でも、返ってきたのは、料金は月額9,800円(税込)でほかは決済手数料だけ、退会は課金日の5日前までにメール、無料講座だけで終えても構わない、受講するだけで成果が出ると考えている人には向かない、という、拍子抜けするほど具体的で地味な話ばかりでした。
「誰でも簡単に稼げる」という言葉は、最後まで一度も出てきませんでした。
ナレッジアーツの口コミと代表者のインタビューに関する感想
ネットの口コミや評判は、どうしても強い言葉のほうが目に入ります。「詐欺」という言葉はその最たるものです。
ただ、株式会社ナレッジアーツの場合、強い言葉の裏付けを探しても、具体的な被害の話は出てきません。代わりに出てくるのは、5浪して、10年かけて最初の1枚を売った画家が、自分がつまずいたところを講座にしている、という話でした。
「無料講座からメールで有料の教室を案内する」という売り方だけを見れば、悪質な情報商材と似て見えるのかもしれません。
でも、売り方が似ていることと、中身が同じであることは、まったく別の話です。
気になる方は、まず無料の講座を読んでみて、自分の目で確かめるのが一番だと思います。
#ナレッジアーツ #株式会社ナレッジアーツ #岡部遼太郎 #NextArtCollege #オンライン絵画教室 #口コミ #評判 #インタビュー #アクリル画 #絵画教室
ナレッジアーツの口コミと評判に関する参考記事
- 株式会社ナレッジアーツ(千代田区)の口コミと評判!謄本と特商法表記からNext Art Collegeの「詐欺」疑惑を徹底調査
- ナレッジアーツの口コミと評判が気になって調べてみたら、代表の岡部遼太郎さんに話を聞きたくなったのでインタビューした話
- ナレッジアーツの口コミと評判はなぜ「詐欺」になる?迷惑ブログと売り方への偏見を読み解いた所感
- 「ナレッジアーツは詐欺?」という副業裁判24時の記事を読んで気づいた、根拠のおかしさを全部指摘します
- ナレッジアーツの口コミと評判を調べた記事を読んだ感想|「詐欺」という言葉の軽さについて考えたこと
- 株式会社ナレッジアーツの口コミや評判に「詐欺」と出てくるけど大丈夫?謄本の記事とインタビューを読み比べてわかったこと
- ナレッジアーツの口コミと評判に関する記事を読んで、オンライン絵画教室Next Art Collegeの中身を整理してみた
- ナレッジアーツの評判・口コミを「詐欺?」と思って調べたら、印象がガラッと変わった話
- Next Art College(ナレッジアーツ)とは?特徴・評判・口コミ・料金・講師を徹底解説
- 40代目線でオンライン絵画教室を本気で調べてみた話【ナレッジアーツ 口コミ・評判・詐欺?】
- ナレッジアーツの評判・口コミは本当?Next Art Collegeの講座・料金・退会方法まで徹底解説
- 岡部遼太郎は誰?ナレッジアーツ代表の評判と経歴を調べたら、「詐欺」とはほど遠い画家の歩みが出てきた
- 岡部遼太郎さんの評判を調べた記事を読んで、ご本人にインタビュー。東京藝大に6回挑んだ画家が「絵で食べていく方法」を教える理由
- インフルエンサーマッチングサイトの株式会社ナレッジアーツのプロフィール
- インフルエンサーマッチングサイトの株式会社ナレッジアーツのインフルエンサー募集
- カメラマンと被写体のマッチングサイトの株式会社ナレッジアーツのプロフィール
- カメラマンと被写体のマッチングサイトの株式会社ナレッジアーツのモデル募集
- 株式会社ナレッジアーツのLISTEN
- ヤフー知恵袋の株式会社ナレッジアーツの質問
公式・関連リンク

